あらすじ

数年前、一部の地域を中心に女性を襲う通り魔事件が多発していた。警察の懸命な捜査も虚しく、犯人は未だ捕まらない。 ……しかし、通り魔犯は少女殺害事件後、忽然と姿を消す……。
それから数年後、都内の大学に通う普通の大学生上坂栄治は、同大学に通う三島奈央や西村亮達と平凡な日々を過ごしていた。

ある日、栄治は見知らぬ部屋で目を覚ます。手には血の付いたナイフ。そして視界の先には、布に包まれた刺殺死体。同じ部屋の中には数名の男女…その中に奈央や亮の姿も。

外部による犯行なのか? それとも、この中に犯人がいるのか?
これは、現実か…夢か? 動揺する彼らを尻目に事件は静かに幕を開ける。